
ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2010年 発泡白 750ml / DonPerignon Bianco 2022
「厳しい自然の試練を乗り越えた、奇跡のヴィンテージ。そのゆっくりとした変容に10年近い歳月を要したヴィンテージ」
味わい
過去30年間で最高の出来となったこの2010年は、最初にグリーンマンゴー、メロン、パイナップルのようなトロピカルフルーツの甘いブーケを感じたのち爽やかなオレンジやほのかなマンダリンなど、よりまろやかな香りが立ち昇ります。
ワインが呼吸するにつれ、みずみずしさがほとばしります。ピオニー、ジャスミン、ライラックなど、雨上がりにほころぶ花のような香りを感じます。
口にした瞬間から、豊かでリッチ、圧倒的な存在感を放ちます。五感を刺激する完熟したジューシーな味わいの中に、見事なアロマが広がります。芳醇でしっかりとした、主張の強い口当たりから、スパイシーでピリッとした風味が現れます。 最後に、心地よい塩味が余韻として続きます。
ブランドの歴史と哲学
ドン・ペリニオンは、フランス・シャンパーニュ地方の名門メゾン「モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)」が手がけるプレステージ・シャンパーニュのトップキュヴェ。
モエ・エ・シャンドンは1743年創業で、シャンパーニュ地方最大級のブランド。ドン・ペリニオン自体は20世紀前半に登場し、1921年(収穫1919年)を初ヴィンテージとする。
一般的なモエ・エ・シャンドン・ブラン・アン・ブランやグラン・ヴィンテージとは一線を画し、最高級ラインとしての地位を確立。
モエが持つ畑の中でも特に優れたグラン・クリュのブドウのみを使用し、厳しい基準をクリアした年にしかリリースされない。
生産地・テロワール:モンターニュ・ド・ランス地方
地質(テロワール)
主に石灰岩質土壌(クリストラル/CaCO₃)を含むため、排水性が高く、ブドウの根が深く伸びる。特にシャンパーニュ伝統区分のグラン・クリュ畑(Ambonnay、Verzy、Bouzy、Ayなど) は、土壌中のミネラル含有量が豊富で、ワインに複雑な鉱物香を与える。
モンターニュ・ド・ランスはピノ・ノワールの適地として知られ、冷涼な気候でゆっくりとブドウが熟成するため、酸味がしっかり残りつつも凝縮度の高い果実を収穫しやすい。
気候
大西洋の影響を受ける冷涼大陸性気候。平均気温は夏季で15–20℃、冬季で2–5℃程度。年間降雨量は約650–700 mm。日照時間は南フランスに比べると少ないものの、「日中と夜間の寒暖差」が大きく、特に収穫期の9月には果実に凝縮感が生まれやすい。
ドン・ペリニオン ヴィンテージ2010年の特徴
2010年ヴィンテージの気候特性とブドウの状態
気温変化がはっきりした「寒冷な冬」→「早春の遅霜」→「初夏の日照量増加」が好影響。
6月から8月にかけて日照時間が長く、降雨量は例年よりやや少なめ。結果としてブドウは理想的な成熟度を獲得し、糖度と酸度のバランスに優れた年となった。
9月に収穫を迎えた際、病害もほとんど見られず、特に「ピノ・ノワール」と「シャルドネ」は健全な果実状態。
ブドウの品質
ピノ・ノワール(約60–65%):皮厚で色素が濃く、凝縮した果実味が特徴。凝縮感のある酸としっかりしたタンニンのベースを形成。
シャルドネ(約35–40%):爽やかな柑橘系の酸味とミネラル感をもたらし、クリスピーで繊細な味わいをプラス。
収穫タイミング:日中と夜間の寒暖差が大きかったため、糖度が非常に高まりつつも酸が残り、バランスの良い果汁が生成された。
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